食事由来の脂肪と血中コレステロール:代謝観察研究の定量メタ分析

 英語の勉強をかねて、国立健康・栄養研究所の海外最新ニュースから気になった記事を訳してまとめてみた。英語の不出来に関しては栄養学のそれを上回ると思うので、正しい内容を知りたい人は原文をあたってください。

 コレステロールがmmol/Lとか言われてもピンと来ないので調べてみると、「糖尿病例では1mmol/L(38.7mg/dL)のLDL-C低下によりイベントが約1/5に減少」というのが出てきたので、おそらく1mmol/L = 38.7mg/dLなんだろう。とすると結論の0.8mmol/Lというのは30.96mg/dLだ。

 飽和脂肪酸の60%も多価不飽和脂肪酸にし、一日200mgのコレステロールを避け、それで30mg/dLかあ。200mgのコレステロールはともかく、飽和脂肪酸の60%も置き換えるというのはかなり難しいと思うんだけど、どうなんだろう。

食事由来の脂肪と血中コレステロール:代謝観察研究の定量メタ分析

原文)(こっちも原文

 健康な人を対象にした395の実験のメタアナリシスによれば、

結論:総カロリーの10%にあたる飽和脂肪酸(これは飽和脂肪酸の60%にあたる)を不飽和脂肪酸に置き換え、さらに食事から摂るコレステロールを一日あたりで200mg減らせば、血中のコレステロールは0.8mmol/L減らせるだろう。総コレステロール減少の80%はLDLコレステロールの減少によるものだ。