2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「日本型食生活」をやめよう

すでに、コメをめぐる歴史学や民俗学の研究が示すように、この日本列島にはコメを常食としない集団がずっと存在していたし、また日本人が広くコメを食するようになったのは戦時中以降のことであったといわれる。おそらく日本人全体が白米を腹いっぱい食べれ…

食育の気持ち悪さについて――食の共同体

食の共同体―動員から連帯へ作者: 池上甲一,岩崎正弥,原山浩介,藤原辰史出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2008/05メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 78回この商品を含むブログ (9件) を見る たぶん僕は、この本の半分も理解していないんじゃないか…

HDLコレステロールをアップさせる運動

食生活 Vol101によれば、HDLコレステロールをアップさせるには、一回あたりの継続時間が30分以上、一週間に900kcal以上の運動を行うことが必要だそうだ。 これを体重60kgの人が行うとすれば、Exに1.05と体重を乗じたものが消費カロリーだから、 Ex = 900kca…

果汁に繊維は含まれていないか

果汁(100%ジュース)は大量に飲むべきではない。果物をそのまま食べれば繊維が摂れるし、一度に大量に食べることができない。一方、果汁には繊維は含まれておらず、一度に沢山飲むことができ、大量のカロリーを摂取することになる。オレンジジュースの成分は…

果糖はインシュリンによる制御を受けることなく

っていうのがどういう意味を持つのかはわからない。

グリコーゲンローディングの話

ただ単に体内に貯えられるグリコーゲン量が増えるのかと思ったら、違うんだ。 通常グリコーゲンはグルコースのα1→4結合の直鎖が、α1→6結合で枝分かれをしながらつながってる構造になっている。この枝分かれのおかげで、多くの場所で分解が起こって短い時間に…

過剰なエネルギーはグリコーゲンと脂肪、どっちに貯えるとどう決まってるの?

という疑問があるのだけど、解糖系のお勉強で出てきた解糖系の律速段階のひとつに、グルコースをα-D-グルコース 6-リン酸に変えるヘキソナーゼがある。これによって細胞はエネルギー産生に必要なだけのグルコース 6-リン酸を手に入れてるけど、肝細胞にはこ…

解糖系のお勉強

グルコースの代わりにスクロース(ショ糖)を与えると、フルクトースは解糖の調節点ホスホフルクトキナーゼを通らずに脂質合成経路に流れるので、脂質合成が亢進する。 (『イラストレイテッド ハーパー・生化学 原書27版』p220) なんてことを引用しながら…

マロニルCoAが毒性あるなら

果糖はインシュリンによる制御を受けることなく、腸から肝臓へ運ばれて代謝される。果糖はまず、アセチル・コエンザイムAになり、それからクレブス回路に入る。 アセチル・コエンザイムAが肝臓のクレブス回路で処理し切れない場合、以下のことが起こる。 二…

METsについて

運動強度の目安METsは国立健康・栄養研究所の運動ガイドラインプロジェクトで詳しすぎる表が見られるようになってる。これによると、時速8kmのランニングは8.0METs、時速10.8kmのランニングは11.0METsになる。 最近少し走るようにしてて、そのとき気をつけ…

高脂肪食を食べるとエネルギー代謝が亢進されるというけれど――特異動的作用

褐色脂肪細胞は体内の余分なエネルギーを燃焼し、熱として放出させる組織なので、高脂肪食を食べると2倍くらいに大きくふくらみます。 (略) つまり脂っこいものを食べると、体は自動的にエネルギー代謝を促進させますが、にんにくを一緒に食べるとさらに代…

不意に、離乳食のアレルギー除去効果について調べてみる

というのも、母乳から抗体を受け取るために赤ちゃんの消化管は未発達で、タンパク質を十分に分解しないで(あるいは分解できないまま)受け入れるようになっていて、 このようにして消化を免れて体内に入ってきた食物タンパク質分子が免疫系によって異物とし…

ケトン体補足

肝で作られたアセチルCoAは2個結合して、 (略) の2つの反応を経てアセト酢酸を生じる。これが肝以外の細胞に運ばれて、TCAサイクルのところで出てきたサクシニルCoAと反応して、アセトアセチルCoAに戻り、さらに分解されて2・アセチルCoAになる。 (『生化…

ピチャンジャラ族はやっぱり糖なしでもいいかもしれない

っていうのはなにもピチャンジャラ族が人類とは異なる代謝系を持つ地球外生命体だからではなく、 ここで、アセトン体が増加する場合を挙げておく。 1) 脂肪の摂取に対して糖質(蛋白質も含む:蛋白質は糖になりえる)の摂取が少ないとき「糖からオキサロ酢酸…

で、どうしたらオキサロ酢酸は少なくなるの?

飢餓時にアセチルCoAがあってもTCAに入れないというのは、アセチルCoAとオキサロ酢酸でクエン酸になる反応ができない→オキサロ酢酸不足ってことでしょ。 しかし、いくらエネルギー源になるアセチルCo-Aが供給されても、OAAがないためにTCA回路の活性が弱く、…

ウサギ飢餓の謎

それは、あらゆる食物がほとんど底をつく「飢餓期」の最盛期になると、狩猟採集民は、しばしば、しとめた獲物の肉の特定部分を、ときには全部を、食べないで捨ててしまうという行動である。たとえばオーストラリアのピチャンジャラ族は、しとめたカンガルー…

アトキンスダイエットは

こっちのほうも影響してると思うんだけどね。 もし私達が、身体が対処しうる以上にたんぱく質を摂取すると、身体はそれを分解し、ケトン体、尿酸、アンモアニなどの有毒副産物を大量に産生するとともに、ミネラル損失も起こる。有毒副産物は食欲を低下させる…

そのひとクチがブタのもと

そのひとクチがブタのもと作者: ブライアンワンシンク,Brian Wansink,中井京子出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/03メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (17件) を見る この本はタイトルで損してる。キャッチーで目を惹くとタイトルだと…

食事相手がいると食べる

平均的に見て、食事の相手がひとりいる場合、いないときに比べて約三五パーセント多く食べる。 (『そのひとクチがブタのもと』 p103) 家族で楽しく夕食を。なんてしてたらお父さん太っちゃうよ! メタボ父さんのためには、ほかの家族でご飯を食べ終わった…