2012-01-01から1年間の記事一覧

ニートが熱い!

というのが、1ヶ月くらい前に参加した研修会で語られたことであるように思うのです。ニートとはNEAT、NoneExercise Activity Thermogenesisの略で、運動以外の身体活動のことです。どうやらこれが今、熱いらしい。 ヒトはなぜ太るのか。簡単には、摂取エネル…

「アルカリ性食品・酸性食品』について その2

さて、先の記事の続きで、高尿酸血症・痛風による尿路結石の予防を見てみましょう。 blogをさかのぼればわかることですが、わたくしは数年前まで管理されるほうの栄養士で、管理するほうの栄養士になるための勉強に励む日々を、多少なりとも送ったのでした。…

「アルカリ性食品・酸性食品』について その1

わたくしの通っていた栄養士学校では、ある講義の中で、「今はアルカリ性食品・酸性食品という言葉は使わないのです」とわざわざ先生がおっしゃっていた記憶があります。アルカリ性食品等といわない理由について、先生はホメオスタシスのことを語っていて、…

食育の技法

「砂糖についてちょこっと語ってみた」という素晴らしい記事があります。僕も以前コメント欄で、砂糖の摂取でカルシウム排泄が増えるという話を聞いて機序を調べたことがあったので、この記事は大変興味深く読みました。それと同時に、記事のコメント欄で紹…

栄養学とは無関係に、フォースダウン・ギャンブルについて

栄養学とは全く関係ないのですが。オタクの行動経済学者、スポーツの裏側を読み解く作者: トビアス・J・モスコウィッツ,L・ジョン・ワーサイム,望月衛出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2012/06/08メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック…

想像以上に大きかったModernist Cuisine

Modernist Cuisine: The Art and Science of Cooking作者: Nathan Myhrvold,Chris Young,Maxime Bilet,Ryan Matthew Smith出版社/メーカー: Cooking Lab発売日: 2011/03/14メディア: ハードカバー クリック: 37回この商品を含むブログ (2件) を見る いえ、存…

食料事情と食事回数について

小学生か中学生くらいの古い記憶によれば、1日3回食事をする習慣は、室町時代くらいに成立したと習ったように思います。このことをあまりしっかりと確かめたことはないのですが、 奈良時代の貴族社会になって、食事は朝夕の1日2度とし、その他、間食を摂ると…

肉の焼き目と肉汁について

肉汁は守られるか、どうなのか ステーキに焼き目を付けるのは、肉汁を「封じ込める」ためだと思われがちだが、もし完全に封じ込めたら水分は出てこないし、ジュージューという音もしないから、これは俗説である。 (『ステーキ!』P98)*1 この種のことを聞…

天賦の才がものをいう

「誰でも料理はできるけど」クリストフはフランスの有名なことわざを訳して教えてくれた。「ソース作りには生まれもっての才能が必要なんです」 (『ステーキ!*1』p101) いや確か、別の場所で違う意味に使われていたのを読んだ気がするなあと思って心当た…

霜降りイコールおいしさだ

ステーキ! - 世界一の牛肉を探す旅作者: マーク・シャツカー,野口深雪出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2011/12/17メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 31回この商品を含むブログ (10件) を見る 霜降りイコールおいしさだ。僕がテキサス工科大学で会…

千葉県の給食1食分の放射能検査結果について

どうやらもう何ヶ月も前の記事だったですが、FOOCOM.NETの『NHKすわ方針転換か!「あさイチ」食卓丸ごと調査でわかった安心とは?』という記事を読みました。とかく食品の放射能汚染についてネガティブに伝えていたNHKの番組「あさイチ」が、全国7家族(福島…

生化学の教科書で見たケトン体

すでに何回も書いている話題ですが、飽きもせず引き続きケトン体でございます。 こちらの記事の追記で記したように、リッピンコット生化学*1では、ケトン体は長期に渡る飢餓時において、脳のエネルギーの70%ほどをまかなうようになる、と書かれています。残…