2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

チアミナーゼ論文からのどうでもいいメモ

「昆虫チアミナーゼの研究*1」より この実験は、アフリカの蚕で強力なチアミナーゼが見つかったことから、じゃあ日本で食べられている昆虫はどうなのかというので、 クロスズメバチの幼虫の大和煮 いなごの佃煮 アシナガバチの幼虫 の3種類について調べたも…

食物由来のチアミナーゼ活性について

『卑弥呼は何を食べていたか*1』によると、古代日本の貴族社会ではビタミンB1(チアミン)不足による脚気が流行っていたそうです。これはもちろん、玄米ではなく精米した白米食に移行したことによるものなのですが、それだけでなく、魚介類の生食が大きく影…

はじめて月刊『学校給食』が待ち遠しくなった日

ふだんは適当に流し読みをする*1月刊『学校給食』なのですが、今日手にした3月号は創刊700号記念とかで、学校給食の歴史、献立の歴史を振り返っていて、これがなかなかに面白いものであったのでした。 なのですが、次号の予告を見るに、4月号はもっと期待で…

塩分過多の近代性

人類が最初に手にした調味料は塩です。調味料というより生命維持に不可欠なミネラルです。(略)乾燥した貝類もタンパク源だけでなく塩の摂取手段として貴重です。東京北区中里貝塚でカキの養殖を行っていた縄文人は、乾燥したカキを塩の摂取源として交易に…

納豆のプリン体について

先日会った親戚が言うには、納豆はプリン体が多いのだそうです。 わたくしは一応、社会的には栄養学の専門家の一員であるということになっているので、親戚の間でも、このような話題が出たときに顔を見られるくらいの認知のされ方をしています。ですがたいて…

切り餅3切れと普段のご飯の比較

今、切り餅を3切れ焼いています。これは、ここ数日暴食の気があるので軽くすまそうとの目論見であるのですが、果たして目的に適ったものなのでしょうか。 サトウの切り餅の成分表示を見ると、1切れ(50g)あたりの炭水化物量は26.3gとあります。一方、日本標…

誤解していた地産地消

どうやら、地産地消というのは、今までその土地で食べてきたような伝統食の栄養学的な欠点の改善を、それまであまり栽培されてこなかった農産物をとり入れることで、地元の生産物だけでも十分な栄養バランスが確保できることを目標にした取り組みであったよ…