2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「ご飯はなんにでもあう」というけれど

飯(白ご飯)は、日本料理はもとよりあらゆる料理(中華料理、フランス料理、イタリア料理、インド料理など)とも嗜好的相性がよい。これは、炭水化物源としての穀類のなかで、小麦やトウモロコシにはみられない。このことは他種類の食材を摂取するためのパ…

デトックスが具体的になんなのかは知らないけれど

(妊娠中に)泥を食べるという一見奇妙な習慣でさえ、つじつまが合う。泥は有毒物質を吸収して血管に流れる量を減らすことが証明されているし、胃のむかつきや吐き気止め薬<カオペクテート>の主成分だ。 (『みんなの進化論』p93) とりあえず泥を食うとい…

朝食を欠食すると、グルコースが不足すると言うけれど

教科書では、血糖値は空腹時血糖で70〜110mg/dlに維持されていると言います。しかしながら、一方で朝食摂取を促す言説によれば、朝食を摂取しないとブドウ糖が枯渇して脳に十分なエネルギーが行かなくなってしまうと言います。これは、一見したところ矛盾で…

食事摂取と作業と心理

できれば自信を持って「朝食は大切」と言いたいでは、「朝食摂取が持つ知的作業への影響」を見ました。朝食に500kcal摂取する群(適正食群)と100kcalしか摂取しない群(不適正食群)とに分けて、知能テストの5つの項目(置換問題、異同弁別問題、抹消問題、…

ちょっとどうでもよくなっているコリ回路

問題を間違えた試験からも日にちが経ち、ヌクレオチド代謝をまとめてエネルギーを発散した結果、ちょっとどうでもよくなっているコリ回路についてです。 筋肉などで生じた乳酸を肝臓でピルビン酸を経てグルコースにまで代謝して、再び血中に放出されてどこぞ…

間違ってへこんだ、NADPHとコリ回路

とある試験問題の選択肢で、「ペントースリン酸回路は核酸合成に必要なエネルギーを供給する」「肝臓は筋肉から輸送された乳酸をグルコースに代謝する」というものがありました。ペントースリン酸回路はすでに見たように、その機能は2つありました。ひとつ…

ビタミンサプリメントの効果はどうやら怪しい

「ビタミンは運動の努力を取り消してしまう」可能性があるとか。 「マルチビタミンの使用は女性のがん、心疾患、死亡リスクと関連しない」では、「マルチビタミンは利益も有害性もなさそうだ」というけれど、「'No evidence' for vitamin benefit」では、無…

まずは体重をなんとかしよう

健康的な範囲の体重を維持することは、食事中のたとえば抗酸化物の種類・量を気にすることや脂肪と炭水化物の比率に神経質になるよりも、長期の健康のためにはもっと重要なことである。 (「体重が健康に及ぼす影響」臨床栄養別冊 メタボリックシンドローム…

やせは体に悪くない?

世の中にはBMIという指標があって、これは体重kgを身長mの二乗で割った値のことです。この値が22.0であれば理想的、18.5〜25.0であれば普通、18.5未満はやせ、25.0以上は肥満であるとされています。なぜ22.0が理想なのか、なぜ18.5〜25.0の範囲に体重をおさ…