集中力か記憶力か――低炭水化物ダイエット

 糖分と集中力に関する記事を読んで、そういえばこんなのがあったと思い出しました。

2009.1.5, MEDLINEplusより: 低炭水化物ダイエットを行うことによってヒトの記憶がぼやけたものになる恐れがある一方、注意力や集中力を改善できる可能性があるという研究成果。

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2008.12.12, EurekAlertより: カロリー制限食に比べて低炭水化物食は、記憶力が必要な作業の能率を下げるようだとの報告。(略)一方、注意警戒作業に関しては、低炭水化物食グループの方が結果が良かった。

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 ともに元記事は読んでないんですが、上の記事の要約・翻訳だと「効果としては単に減量する以上の認知機能における利益がある可能性があるかもしれない」と、どちらかと言えば集中力が上がる部分を肯定的に捉えているものの、下の記事のそれでは「脳はブドウ糖をエネルギーとして使うため、低炭水化物食は学習、記憶、思考能力に有害かもしれない」と記憶力が低下する部分を否定的に捉えているように読み取れます。

 ただ、もしかしたらあなたの人生を変えるかもしれない、やる気、集中力、簡単養成講座で書かれていたように、エネルギー比60%の炭水化物が(それから食物繊維を先に食べて糖分をスローリリースさせることが)集中力UPにつながるとすれば、その方法が一番リスクの低い方法でしょう。食事摂取基準さまも炭水化物はエネルギー比で50〜70%がいいと仰ってますし、かずさDNA研究所でやっていたアンチエイジング講座でも、血糖値を上げない食事が大切だと仰っていました。

 というか、集中力をUPさせないとしても、その食事はあまり文句をつけられるものではないでしょう。たんぱく質20%も摂るのは大変な上に、あまり意味のあるものだとは思えない、ということ以外は。