本日のお勉強――乏尿とネフローゼ

[問193]
(1)尿量800mL/日は乏尿ではない。
(『クエスチョン・バンク管理栄養士国家試験問題解説 2011』p645)

 じゃあ乏尿ってなんだっけ?

臨床的に1日100ml以下を無尿 anuria、400ml以下を乏尿 oliguria、 また2,500ml以上を多尿 polyuriaという。
(『新しい臨床栄養学』p149)

 なるほど。800mLは乏尿ではない。

 同じ問題から。

(4)尿量800mL/日、尿たんぱく量2.0g/日、血清アルブミン値3.2g/dL、総たんぱく質6.3g/dL、クレアチニン値3.0mg/dL。(たんぱく尿は認めるが、ネフローゼ症候群ではない。)
(『クエスチョンバンク管理栄養士国家試験問題解説 2011』p644)

 ネフローゼってなんだっけ? 単純にたんぱく漏出=ネフローゼではなかったんだっけ?

 高度のタンパク尿(3.5g/日以上)、低タンパク血症(6.0g/dl以下、アルブミンで3.0g/dl以下)および浮腫を示し、高脂血症(高コレステロール血症 250mg/dl以上)を伴う疾患であるが、単一の疾患ではないのでネフローゼ「症候群」と呼ばれる。
(『新しい臨床栄養学』p156)

 なるほど。検査値では尿たんぱく2.0g/日で高度たんぱく尿ではなく、血清アルブミンも総たんぱくも基準値以上で低たんぱく血症ではなく、ネフローゼ症候群ではないと。