栄養学とは無関係に、フォースダウン・ギャンブルについて

 栄養学とは全く関係ないのですが。

オタクの行動経済学者、スポーツの裏側を読み解く

オタクの行動経済学者、スポーツの裏側を読み解く

 まあなんとなく、予感はありました。経済学とスポーツ。もしかしたらと思い手に取ってページをめくっていると、やっぱりありましたフォースダウン・ギャンブル*1の話。注意して読んでみれば、以前とあるNFLのサイトで紹介されていた*2デビット・ローマーの論文もしっかり出てきます。

 論文とその論文をベリチック*3がしっかり読んでいたという逸話に、ベリチック恐るべしと思ったわたくしと同じ経験のある方々は、驚喜して読まれるのがよいでしょう。

 もっとも、ローマーの論文はものすごいかいつまんだ紹介ですし、

 ローマーの論文は、一部の人たちに学術論文としては最大級にウケ、NFLのお偉いさんたちのオフィスに出回った。でも、NFLのほとんどのヘッドコーチは彼の発見を、お利口さんのお筆先だ、芸術に科学を持ち込んで土足で荒らしやがってとはねつけた。ローマーの論文を知っている人はたくさんいる。でも彼の発見を実践に結びつけた人はほとんどない。(p62)

というから、ベリチックのみならず、アメフトの世界ではよく知られている論文なのかもしれません。

*1:アメフトで、フォースダウンの際にパントやフィールドゴールを狙わずに、パスやランで攻撃すること。アメフトは4回の攻撃で10ヤード進めばまた4回攻撃する権利を得られるが、4回目で10ヤード進まないと、最後に攻撃が終わった地点から相手ボールでゲームが再開される。したがって、3回目の攻撃が終わって10ヤード進んでいない場合、相手にいいポジションでボールを渡したくないので、ボールを奥に蹴り込む「パント」を選択することが多い。

*2:って、あれ2006年なのか。もう6年も前なのね。

*3:NFLニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチ