2011-12-23から1日間の記事一覧

『食事の文明論』の読書メモ4――主食について

まず飯とパンが対立関係にあることが指摘される、ふつう一度の食事に飯とパンの両方を食べるものはいない。飯をとるか、パンを選ぶか、どちらかである。日本人の食事としてはあたりまえのことであるが、ヨーロッパの食事だったら肉料理のつけあわせにバター…

『食事の文明論』の読書メモ3――私事としての食事と食卓革命

さらに引き続いて『食事の文明論』*1です。第7章の「食卓での分配法」で、著者は日本の食卓の変遷を辿ります。 平安時代末期の書物に、食事をする庶民の絵が描かれているとあります。その絵では、各人の前にお盆が置かれ、お盆の上にご飯のお椀と汁椀、それ…