『食事の文明論』の読書メモ4――主食について

 まず飯とパンが対立関係にあることが指摘される、ふつう一度の食事に飯とパンの両方を食べるものはいない。飯をとるか、パンを選ぶか、どちらかである。日本人の食事としてはあたりまえのことであるが、ヨーロッパの食事だったら肉料理のつけあわせにバターライスがのっておりそれでいてパンも一緒に食べることは別におかしくないし、アメリカのなかでいちばん米食が普及したハワイのレストランでは、いわゆる洋食の食事にパンとともに飯がそえられるのは、ふつうのことである。(p161)

 あー、これはイメージできる。「ヨーロッパには主食はない」ってそういうことか。