過剰なエネルギーはグリコーゲンと脂肪、どっちに貯えるとどう決まってるの?

 という疑問があるのだけど、解糖系のお勉強で出てきた解糖系の律速段階のひとつに、グルコースをα-D-グルコース 6-リン酸に変えるヘキソナーゼがある。これによって細胞はエネルギー産生に必要なだけのグルコース 6-リン酸を手に入れてるけど、肝細胞にはこれと同じ働きをする、グルコキナーゼがある。グルコキナーゼはヘキソナーゼよりもはるかに反応性が高い。

グルコキナーゼの反応によって、解糖のために必要な量以上のグルコース 6-リン酸が供給されるので、過剰なものはグリコーゲン合成や脂質合成に使われる。
(『イラストレイテッド ハーパー・生化学 原書27版』p168)

 グルコース 6-リン酸はグルコース 1リン酸を経てグリコーゲンになる。この反応は可逆的だから、血糖が少なくなればグリコーゲンからグルコース 1リン酸を経て、グルコース 6-リン酸が供給される。肝臓で過剰のグルコース 6-リン酸を作って、それをグリコーゲンとして貯えるわけだ。

 ……と思ったけど、「グリコーゲン合成や脂質合成に使われる」ってあるから、使い分けはやっぱりわからないや。