解糖系のお勉強

グルコースの代わりにスクロース(ショ糖)を与えると、フルクトースは解糖の調節点ホスホフルクトキナーゼを通らずに脂質合成経路に流れるので、脂質合成が亢進する。
(『イラストレイテッド ハーパー・生化学 原書27版』p220)

 なんてことを引用しながらほとんど意味がわからなかったので、解糖系のお勉強をする。解糖系はグルコースがピルビン酸に代謝される経路で、その反応はおおむね可逆的だけど、非可逆的で経路の速度に影響を与える反応が三つある。

 そのなかのひとつがホスホフルクトキナーゼで、これによってD-フルクトース 6-リン酸がD-フルクトース 1, 6ビスリン酸になる。

フルクトースはリン酸化されてフルクトース 1-リン酸となり、解糖系に入る。この場合、主要な調節段階がバイアスされるので、ATP生成のために必要な量よりも多くのピルビン酸(およびアセチル-CoA)が産生される。(同 p171)

 過剰のピルビン酸やアセチルCoAはマロニルCoAから脂質合成に回るので、「脂質合成が亢進する」というわけだ。