国内野菜の生産量と1人1日あたりの国内野菜供給量の推移を見る――野菜摂取量調べ物の追記

 ついでなので、それぞれをグラフにして推移を見てみる。(資料は「日本の食料生産量・消費量」)

 これを見ると、生産量は80〜85年頃をピークに減少していて、供給量のほうは70年手前をピークに減少していることがわかる。

 ちなみに、この供給量データだと2006年で259.8gで、その十年前の1996年で287.7gになる。十年前との比較で10%落ち込んでいる。ひょっとすると「2007年に食べた野菜の量が十年前と比べて10%減っている」というのは、国内野菜に限った話でされたものなのかもしれない。

12/22追記
「日本の食料生産量・消費量」で使われているデータは食料需給表で、これは「我が国で供給される食料の生産から最終消費に至るまでの総量を明らかしたもの」(農林水産省 食料需給表)で、輸入品輸出品も加味されていました。よって上のグラフも、「国内野菜供給量」というのは誤りで、単純に1人1日あたりの「野菜供給量」になります。

 ただ、この供給量は「純食料を我が国の総人口で除して得た国民1人当たり平均供給数量」(同上)であり、「本表により算出された食料の供給数量及び栄養量は、消費者等に到達した食料のそれであって、国民によって実際に摂取された食料の数量及び栄養量ではないことに留意されたい」(同上)とあるので、この数値で日本人の野菜摂取量が減少していると論じるのは、適切ではないように思います。