2005、2006年の野菜のお値段――野菜摂取量調べ物の追記

 2004年は不作による価格の高騰から野菜の消費が落ち込んだとして、じゃあ2004年とほとんど変わらない生産量だった2005、2006年の価格はどうだったんだと比較してみた。(資料は「日本の食料生産量・消費量」)

種類 大根 にんじん 白菜 キャベツ ほうれん草 レタス きゅうり トマト
H16.12の販売価格(円/kg) 149 335 165 206 699 455 469 757
H17.12の販売価格(円/kg) 133 278 153 168 651 352 467 631
H18.12の販売価格(円/kg) 108 263 114 106 614 321 599 574

 ちょっとわかりにくいので、H16.12の価格を100としたときにいくらになるかで示してみる。

種類 大根 にんじん 白菜 キャベツ ほうれん草 レタス きゅうり トマト
H17.12 89.26 82.99 92.73 81.55 93.13 77.36 99.57 83.36
H18.12 72.48 78.51 69.09 51.46 87.84 70.55 127.72 75.83

 高騰した2004年でもそうだったけど、どうもきゅうりは逆を張るね。でもおおむねお安くなっているのはわかる。H17ではだいたい10〜20%前後安くなってるし、2006年ではこれが30%近くまで下がっているのもある。キャベツなんて、2004年の半額だ。

 2006年といえば、それまで野菜の摂取量が最大だったという96年以上に摂取量が多かった年だ。この価格の下落がどこまで消費に影響を与えたのかはわからないけど、2004年のほかはだいたい横ばいの野菜摂取量であることの一因にはなってるんじゃないかと思うし、2006年に野菜の摂取量がもっとも多かったことの一因でもないだろうか。

 学校がサラダバーを提供すれば、子供はより多くの果実や野菜を食べるというし、野菜をもっとたくさん食べさせるには、どんな食教育よりも野菜を大量生産して価格を下げるのが一番かもしれない。