正しい健康情報を見分けるためのビンゴ大会

 使用するのは、以下の25項目になります。

民間食法を見破る16の忠告

  1. 今まで買おうと思ってもいなかったものを、買ってくるようにという。
  2. 看板だけが大袈裟なニセ専門家。通常何の意味もない研究所や協会名を用いる。
  3. ほとんどの病気は、食事が悪いか間違った食生活によるという。
  4. ほとんどの人は栄養不良だという(臨床的に現れない欠乏に対する布石)
  5. 土壌が疲弊して、化学肥料が栄養不良の原因となっているという。
  6. 現代の加工法と貯蔵法が、食物の栄養素をすべて除去しているという。
  7. ストレスにさらされていて、ある病気のためにあなたが必要とする栄養素が増加しているという。
  8. 有毒な商品添加物や保存料にさらされていてあなたは危険な状態にあるという。
  9. 食生活が乱れても、ビタミンまたはビタミン・ミネラルの錠剤を飲めば大丈夫という。
  10. 人々みんなにビタミン類か、健康食品またはその両方をとるように勧める。
  11. 天然のビタミンは合成のビタミンと違うという。
  12. 短期間で、奇跡的で劇的に回復する治療を約束する。
  13. 自分のいうことを信じさせるための証明書や事例を多用する。
  14. 存在もしないビタミンをあなたに与える(パンガメートはビタミンB15であるとか、レトリルはビタミン17であるとか)。
  15. 「陰謀」があるとかまたは論争中であるなどを信じ、自分は迫害され仕事も抑制されようとしているといったり、正統派と論争を続けているとかいう。
  16. 法律的に係争中の人。もしある栄養士が弁護士と一緒にいて、意見が合わない人々と争うならば、その栄養士はおそらくイカサマ食者であろう。

(『食と栄養の文化人類学―ヒトは何故それを食べるか』p225)

いわゆる健康食品の虚偽広告の特徴

  1. 「即効性」「万能」「最高のダイエット食品」
  2. 「がんが治った」などの治療、治療に関する言及
  3. 「天然」「食品だから安全」「まったく副作用がない」
  4. 「新しい科学的進歩」「奇跡的な治療法」「他にない」「秘密の成分」「伝統医療」
  5. 「驚くべき体験談」「医師など専門家によるお墨付き」
  6. 厚生労働省許可」「厚生労働省承認済み」
  7. 「○○に効くと言われています」
  8. 「ダイエットに効く○○茶(特許番号××番)」
  9. 「○○を食べると、3日目ぐらいに湿疹が見られる場合がありますが、これは、体内の毒素などが分解され、一時的に現れるものです。これは、体質改善の効果の現れです。そのままお召し上がりください」

(『健康・栄養食品アドバイザリースタッフ・テキストブック』p142)*1

 ひとつの数字はひとつの項目に対応するべきでしょうから、前者の1〜16はそのままの番号を使い、後者の1番は17番としましょう。以下、後者の2番を18番……としましょう。

 次に、5×5のマスを書いて、そのマスに1〜25までの数字を入れていきましょう。ひとつのマスにはひとつの数字を入れ、ひとつの数字を二回使ってはいけません。

 すべてのマスにすべて数字を入れ終わったら、健康食品売り場、ドラッグストア、または本屋さんなどへ行きましょう。そこで商品のpop、パッケージ、本ならば本の内容などをよく見て、上記の「民間食法を見破る16の忠告」「いわゆる健康食品の虚偽広告の特徴」に該当するものはないか考えましょう。見事該当するものを見つけたら、対応する数字が書かれたマスに印をつけましょう。

 縦横斜め、いずれかが揃ったらビンゴ! 景品は「健康食品を見極める目の経験値」のみでもいいんですが、友人等との共同開催の場合は、気になった健康食品を他の参加者からプレゼントしてもらってもいいでしょう。

 ウソかもしれない健康食品ビンゴが、いつか暇つぶしの定番に。なるかもしれません。