高脂肪食を食べるとエネルギー代謝が亢進されるというけれど――特異動的作用

 褐色脂肪細胞は体内の余分なエネルギーを燃焼し、熱として放出させる組織なので、高脂肪食を食べると2倍くらいに大きくふくらみます。
(略)
 つまり脂っこいものを食べると、体は自動的にエネルギー代謝を促進させますが、にんにくを一緒に食べるとさらに代謝を高めることができるというわけなのです。
(『医療従事者のための機能性食品(サプリメント)ガイド―完全版』p265)

 褐色脂肪細胞がどうかとか、にんにくかどうかというのは知らないけど、食べ物を食べるとエネルギー代謝が高まる特異動的作用って、たんぱく質が一番高いはず。

栄養素を単独に与えた場合、タンパク質では摂取熱量の30%、脂肪は7%、糖質は10%である。しかし、普通は単独に栄養素をとることはなく、日本人の日常食では約8%、高タンパク食では15%、高脂肪食では約7%程度であるといわれているが、実用値として摂取熱量の10%とみなすことにしている。
(『基礎栄養学』p49)

最初の文章は

ってのをはさんでのものなので、褐色脂肪細胞がエネルギーに変えて放熱するのは脂肪摂取の際なのだ。ってことなんだろうけど、代謝亢進によるエネルギー消費はやっぱりたんぱく質摂取時が一番高い。