環境

環境中の合成化学物質の発がん性リスクは微々たるもの

主要な保健機関は、環境中の微量の化学物質が大きな危険因子でないことに同意している。きわめて重要なのは生活様式である。喫煙、飲酒、食事、肥満、運動。これらはきわめて大きな影響を及ぼす。ほとんどの推定で、すべての癌のおよそ六十五パーセントの原…

環境と人に優しい農薬

先日、農薬については無知だから農薬の農家や環境等への影響についてはわからないと言ったわけですが、いつまでも無知を振りかざして許される歳でもありませんので、『食品安全性セミナー〈3〉残留農薬』でお勉強をしてみました。すると、わたくしの農薬に対…

農薬はどうやら発がん原因として重要視されていないらしい

ささやかながら農薬についての知識を獲得しようと『食品安全性セミナー〈3〉残留農薬』を読んでいたら、面白いグラフがありました。がんの原因と思われるものについて、主婦とがんの疫学者にそれぞれ挙げてもらってその割合を示したものです。これを見ると、…

「学校給食」と映画「未来の食卓」

映画「未来の食卓」を見ました。 映画は冒頭、ユネスコの会議の場面から始まります。そこでは、どうやら化学物質によってヒトの健康が害されていて、今の若者は近代始まって以降、初めて親世代よりも寿命が短くなるかもしれないと語られます。そのあとフラン…

中国食品が特別危険というわけではない、の確認

輸入食品についても、厚生労働省の輸入食品監視統計によればすべての国の食品に1%以下のわずかな違反があり、中国食品の違反がとくに多いわけではない。また違反の程度は規制をわずかに超える程度であり、健康に被害を及ぼすものではない。 (「食生活 vol.…

地産地消についての疑問——生産と輸送の環境コスト

大きな声では言えませんが、地産地消ってそんなに頑張って推進するべきものなのかどうか、実はずっと疑問に思っているのです。たぶんことの発端は「倫理的な食べ物はかえって有害かもしれない。」を読んだことでしょう。当時まだ今に比べれば年端も行かない…

映画「キング・コーン」

映画「キング・コーン」を見た。 アメリカ人はコーンでできている、というくらいたくさんのコーンを食べているらしい。そのほとんどが、コーンシロップやコーンを食べた畜肉という、見えないコーンだ。農業未経験の若者二人がコーン栽培を通じて、なぜアメリ…

有機が最良とはいえない。の続きで調べ物でもしましょうか。

どうやら有機が最良とは言えないらしいのだけれど、有機肥料の作物含有成分への影響についてもう少し詳しく調べていたら、有機肥料と化学肥料による野菜成分の違いを調べた研究を見つけた。本当はいろんな人のを読むのがいいんだろうけど、調べやすさで同じ…

「有機が最良だ」をサポートする証拠はない

英語の勉強をかねて、国立健康・栄養研究所の海外最新ニュースから気になった記事を訳してみた。英語の不出来に関しては栄養学のそれを上回ると思うので、正しい内容を知りたい人は原文をあたってください。 しかし「有機野菜はより多くの栄養を含んでいる」…

遺伝子組み換え植物――@かずさDNA研究所

同じく10/11に行われた一般向けの公開講座をまとめてみた。ざっと聞けてよかったけど、やっぱりまだわからないことが多くて、これは勉強しないとだめだね。 遺伝子組み換えは自然界でも起こっている 多くの生物はほかの生物の遺伝子を取り込んで進化してきた…